SDR(選択的脊髄神経手術)の学習資料について

2005年9月9日

創風社 千田顕史

 SDR(選択的脊髄神経手術)のDVD(50分)が発売されていました。
先端医学ビジュアル大百科のサブタイトルをもつHuman Body(定価500円の週刊百科 TEL0120-121-755)を書店で見てましたら、並んでDVDコレクションで「16 脊髄神経手術」を売ってました。(本体1800円)。


 さっそく購入して見ましたところ、2才半の脳性麻痺児の手術の内容で、術前、術後が詳しく出てました。SDRについては、おそらくたくさんの人たちが情報を求めていると思いますので、見る価値があるように思います。1996年のアメリカのミシガン大学の小児脳外科での手術です。
日本にSDRの内容が詳しく紹介されたのは1999年12月の『小児神経』に師田先生(国立成育病院)がニューヨーク大学に留学中の経験を発表されたのが最初でした。日本でのSDR手術(東京女子医大)がスタートしたのは、さらに、それから2〜3年後(2001年〜2002年)だったように思います。
訓練中心の医療システムをつくてきた日本の脳性麻痺医療現場が変わっていくことは10年から20年かかると思いますが、SDRの内容を評価できる資料がもっともっと公開されて、脳性麻痺に関する学会でも問題点をふくめて議論してほしいと思います。