さっそく購入して見ましたところ、2才半の脳性麻痺児の手術の内容で、術前、術後が詳しく出てました。SDRについては、おそらくたくさんの人たちが情報を求めていると思いますので、見る価値があるように思います。1996年のアメリカのミシガン大学の小児脳外科での手術です。
日本にSDRの内容が詳しく紹介されたのは1999年12月の『小児神経』に師田先生(国立成育病院)がニューヨーク大学に留学中の経験を発表されたのが最初でした。日本でのSDR手術(東京女子医大)がスタートしたのは、さらに、それから2〜3年後(2001年〜2002年)だったように思います。
訓練中心の医療システムをつくてきた日本の脳性麻痺医療現場が変わっていくことは10年から20年かかると思いますが、SDRの内容を評価できる資料がもっともっと公開されて、脳性麻痺に関する学会でも問題点をふくめて議論してほしいと思います。