大内野の園舎に「おはよう!」リュックを背負ったり、お手製の風呂敷に山盛りの着がえを包んで
登園してきます。
ハイハイがまだの赤ちゃんは、大内野の園舎で1日遊びます。
保育者とのかかわりを大切にしながら、ゆったり、ひとりひとりのペースで・・・・。
盛んに動き出した赤ちゃんから年長まで、いざ綾部の於与岐町の園舎(片道車で15〜20分)に出発です。
12年前に田舎の民家を改築してつくった園舎の周辺は山あり、川あり、小鳥のさえずりが聞こえる
子どもが1日過ごすには最高の場所です。
於与岐町の園舎全景
民家を親で改築しました。
3つくらいのテーブルをつくって、楽しく囲んでいます。
陶器の持ちやすい食器に自分でよそうと、とってもおいしい。
おかわりもたっぷり用意して、0才児もお皿をさし出し「んー!んー!」と催促しています。
ごはんもお汁もおかずも全部自分でよそって、食べたいものから何でも食べます。
年長児だけは、自分たちで全ての用意を整え、みんなそろって「いただきます。」をしています。
おひるねの前も、子どもたちはそれぞれひとあそびです。
布団をひいたり、体を洗ってパジャマに着がえ、紙芝居や絵本をきいてから、体を休めていきます。
おやつは毎日のお楽しみ(手作り)ですが、おやつも食事の一部ですから0才児、1才児は午後食です。
大きい子どもにもそしゃくにいり大豆、じゃこ、こんぶ等、必ずつけますが、子どもたちは大好きです。
大内野の園舎にひきあげるまで、兄弟姉妹のようにまざりあって自由に遊びます。
絵を描いたり、リズムあそびをしたり遊びほうけて、なかなか帰って来られない時もあります。
「帰るでー!」と真剣になっているのは、保育者だけだったり・・・・・。
お迎えに、お父さん、お母さん、おじいちゃん達があつまって待ってくれています。
資金づくりの為のバザーや物資販売の相談をしたり、「今度の日曜日、どうする?」
「舞鶴公園で一緒に遊ばそか?」等々、忙しく苦労も多いけど元気で子どもたちの為に
力を惜しまないお父さん、お母さんたちです。
幼児が帰ってくる頃、大内野ではほっこりしておやつを食べた学童が、にぎやかに遊んでいます。
土を掘り、水を流し、その中に入ったり、園全部をつかっておにごっこ・かくれんぼ、
宿題をすませてしまう子どももいます。汗ぶるぶるになってお迎えのお母さんをびっくりさせています。
働くお母さんが安心して放課後過ごせるよう家族のように学童があることを願っています。
1才児、2才児は水道と砂場に直行します。思い思いに鍋、おたま(ままごと用)、スコップ、バケツなど抱えて
まずどろんこが始まります。丸虫を捕まえたり、散歩に出かけたり・・・ケンカがたえないのがこの頃です。
3才児、4才児は仲間と口々に相談です。「川、いきたい。」「カニ取りにいくもん。」
「いちごとりいこ、な、そうしよ。」「オレはいかん。」等々
年長児はみんなと力を合わせる活動をたくさん経験していきます。
5月には年長さん手づくりのこいのぼりが空を泳ぎました。
年令の小さい子どもたちもまぜて、遊びをつくり出すのが得意です。
子どもの神様お地蔵さん。
いつも子どもたちを見守って下さって
ありがとうございます。
夏は園舎から坂道を下りたところに
あるこの川底に備長炭を敷き詰めて水を
せき止め、プールにします。
子どもたちは夏の間毎日泳ぎに行きます。
地元の皆さんの理解と協力があってこそ。
ありがとうございます。
散歩途中の定番は牛さんにキャベツを
あげること。無口で素朴な牛小屋のおじちゃんが
子どもたちにエサやりさせて下さるのです。
最初はおっかなびっくりの子も、大人が手出ししなければ
周りの子のを見て、次第に自然にできるようになる。
障害をもった子どもが放課後や休日、家の中に閉じ込めないで親も子も安心して過ごせる場所です。
家にいるとテレビ、ビデオにくぎづけ、お菓子で気を紛らわせる生活になりがちですが、
ここでは子どもは自分の気持ちで遊び、親(大人)は子どもを追いかけまわさずに過ごせます。
そして家ではどうしても大人だけのかかわりになりがちですが、子ども同士のかかわりによって”してみよう”、
”行ってみよう”と興味が広がっていきます。
親として周りに気を使わないで過ごすということはどんなにホッとするかということ、
子どももゆっくりと自分のペースで過ごしていると顔もほがらかになり、笑顔がいっぱい出てきます。
子どもが大きくなるにつれ、親だけでは無理になってきます。
周りの大人や子どもの協力で支えあっている障害児学童です。