物質と意識
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本書では、この唯物論にたいする批判1それはたぶん「唯物論よ、もっと時代にあったものになるように」との願いが込められているのかも知れないが−にたいして、否。唯物論は決して生命力を失っていないのだ、唯物論はこれからも真実を明らかにしていく、ということを主張するために著すものである。 目 次 まえがき 第一章 ヘーゲル著『大論理学』における物質と意識 一 認識の素材 二 学の始元 三 弁証法 四 物自体 五 聯関の関係 六 実在性と観念性または、客観と主観 七 同一律・矛盾律・排中律 八 現象と法則 九 概念について 十 客観性と理念 十一 反映と創造 第二章 ヘーゲル著『小論理学』 における物質と意識 一 思考と対象 二 思惟と事物 三 意識発生の物質的基盤 四 生物弁証法 五 意識の発生源 六 意識と人生 第三章 物質と意識 一 物質と意識の定義 二 意識は物質の運動形態 三 感覚、意識、思考 四 創造性 五 物質の一義性と意識の二義性 六 反映 七 改めて『唯物論と経験批判論』を読む 八 「こころは脳のプロセス」諭 九 心脳相互作用説 十 唯物論の到達点 第四章 認識論の原点 一 認識論の根本問題 − 中村行秀氏の場合 二 情念について 三 認識と意識 第五章 真理反映論と真理合意論 一 島崎隆氏の真理反映説と真理合意説 二 反映論と合意論との悪しき統一 三 弁証法的唯物論と対話的弁証法 四 弁証法の本質 五 意識の発達 六 反映について 七 島崎隆氏の誤ったレーニン哲学理解 八 対話的弁証法 九 対立物の矛盾と統一 第六章 反映否定論者一 一 瀬戸明氏の二つの「ドグマ」 二 「存在即知覚論」の誤り 三 自作自演 四 未知なるもの 五 客観的実在の否定 六 知覚の疎外態 七 色なしリンゴ 八 冷蔵庫のなかのリンゴ 九 物の第一性質と第二性質 第七草 言語の哲学 一 「思想の直接的現実性」としての言語−河野勝彦氏の場合 二 言語の「生得性」 三 ポパーの知識論 四 世界一〜三 参考文献 |