藤田哲雄(広島修道大学)
近代イギリス地方財政史研究

――中央対地方, 都市対農村―― 


目   次
凡 例
序論 分析視角と史料
第1編 1830年代地方行財政改革とその帰結
 第1章 1830年代地方行財政改革
  はじめに
  1節 1830年代地方行財政改革の基本的前提
  2節 1830年代の地方行政改革の及ばなかった分野――(A)州行政,(B)ロンドン市
 第2章 1830−60年代における土地利害,農業階級の地方税政策――穀物法廃止法とその帰結
  はじめに
  1節 「問題」の構造
  結  語
 第3章 ロンドンにおける都市行財政改革の展開
  はじめに
  1節 1830年代ロンドン市及び首都圏における地方行財政改革――1831年教区合法とその帰結
  2節 1830年代ロンドン市改革――1837年『都市自治体調査王立委員会第二報告書』を中心に
  はじめに
   1 都市改革運動とロンドン市
   2 『第二報告書』とその成果
   結  語
 第4章 1830−60年代における都市財政と地方税制度改革
  はじめに
  1節 リヴァプール市
  2節 1855年首都地方経営法以後におけるロンドンの都市行財政
 第5章 19世紀中葉イギリス都市政治――バーミンガム市議会を中心に
  はじめに
  1節 勅許状獲得時の都市行政
  2節 市域内の行財政組織の集権化――1839−51年
  3節 行財政組織集権化後の市議会行政
 結  語
 第1編結語
第2編 中央政界における地方行財政改革の展開――1868−1914年
 第1章 第一次グラッドストン内閣(1868−74年)期の地方税・地方財政問題
  はじめに
  1節 ゴゥシュン対ローブス――1868年グラッドストン内閣誕生前後における地方行財政
  2節 地方税問題と予算案
  結  語
 第2章 保守党内閣・自由党内閣期の地方行財政改革――1874−85年
  はじめに
  1節 保守党政権下の地方税政策
  2節 第二次グラッドストン内閣期における地方税問題の展開
  結  語
 第3章 保守党内閣における地方自治体改革(1888年)と自由党内閣の相続税改革(1894年)・統一党内閣の農業地方税法(1896年)
  はじめに
  1節 保守党政権における地方行財政改革(1888年)
  2節 自由党の相続税改革(1894年)と統一党の農業地方税法(1896年)――都市対農村
  結  語 1860年代末一90年代の地方行政改革と地方財政・国家財政の動向
 第4章 都市自治体村中央政府――世紀転換期における都市財政と地方債
  はじめに
  1節 19世紀後半−20世紀初頭イギリス地方財政の収支構造――地方財政と地方債
  2節 地方債と公営事業
  3節 地方財政統制――地方財政対国家財政,都市当局対地方税納税者
  結  語
 第5章 世紀転換期における地方税問題――1896−1914年
  はじめに
  1節 1896−1901年『地方税調査王立委員会報告書』と統一党政権下の地方行財政改革
  2節 自由党政権下における地方財政改革
  3節 1909年「人民予算案」と地方財政
  結  語
 補論 グラッドストン文書形成の一齣――第一次内閣(1868−74年)期における私設秘書の役割
  あとがき
  図・表索引
  事項・地名・人名・研究者索引

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