目 次
まえがき
第I部 反映と創造
第1章 唯物論と観念論
1 唯物論と観念論との違いを明確にする
2 唯物論の基本原則
3 反映論
4 反映能力と物質代謝
第2章 反映と創造
1 意識は外界世界の「像」
2 意識は外的エネルギーの転化
3 反映能力の起源
4 創造のプロセス
第3章 意識の発生源
1 脳神経物質の意識への転化
2 意識は、大脳新皮質の連合野が作る
3 意識は、神経細胞間の物質的相互作用の結果である 鵬
4 脳神経細胞のネットワーク
5 意識の出自
第4章 意識と労働
1 意識の三段階
2 創造性の原点は労働
3 労働と創造性
第5章 注意意識または、問題意識
1 心構え
2 問題意識発生の脳科学的考察
3 問題意識が人間らしさ
4 注意が情報を束ねる
5 受動的注意と能動的注意
第6章 記憶と創造
1 記憶物質
2 「刻み込み」のメカニズム
3 神経伝達物質ノルアドレナリン
4 記憶の可塑性
5 シナプスは物質の存在様式
6 刺激に富んだ環境からの新たな発想
7 複雑な社会関係が人類の脳を発達させた
8 記憶と創造の相互浸透
9 創造的意識発生の物質的基盤
10 創造的意識物質の産出
第7章 物質から意識発生へ
1 意識物質の産出
2 レーニン著『唯物論と経験批判論』の先見性
3 脳内蛋白質の解明
4 神経伝達物質の物質代謝
5 外界「像」から意識発生への過程
6 逆の立場は、意識から物質へ
7唯物論の鉄則
第II部 弁証法的唯物論と反映否定論
第1章 唯物論にたいする「折衷論」―中村行秀氏批判
1 中村行秀氏の「折衷論」
2 絶村的真理と相対的真理の弁証法的理解の欠如
3 「心は、認識と感情の弁証法的統一」理論の誤り
4 反映論の否定
第2章 唯物論の悪しき「改作」−渡辺憲正氏批判
1 反映と創造の弁証法の欠如
2 反映論の曲解
3 客観と主観の弁証法
4 意識理解の間違った方向性
5 反映論否定一歩手前の渡辺憲正氏
6 存在被拘束性
第3章 反映否定論者――尾関周二氏批判
1 精神の陥穽
2 「記号論」批判
3 脳とコンピュータを同一視
4 「唯我論」寸前の尾関周二氏
5 「自我」と「自己意識」の呪縛−ヘーゲルヘの逆戻り
6 「記号」への逃避
7 尾関周二氏のコミュニケーション理論批判
8 尾関周二氏の「環境」理解批判
9 「アフォーダンス」理論の逆行性
10 改めて「環境とは」と問う
第4章 中島英司氏の「生態学的アプローチ知覚論」批判
1 ギブソン「生態学的知覚論」批判
2 放射光と包囲光
3 中島英司氏の誤った知覚論
第5章 知覚中心主義者−種村完司氏批判
1 種村完司氏の心身論を読む
2 種村完司氏の心身体験
3 反映否定論または、感覚主義への異常な傾斜
4 「アフォーダンス」理論への逃避
5 逆立ちした思想
6 外界「像」の否定 − 種村完司氏の場合
7 知覚「像」の否定 − 種村完司氏の場合
8 「身体の自己性」 −種村完司氏の親密圏論の批判
第6章 養老孟司著『唯脳論』批判
1 唯脳論は、すべてを脳に還元してしまう
2 唯脳論は、物質の第一次性を暖昧にする
3 弁証法的唯物論の観点の完全欠落
第7章 エックルスの 「心脳二元論」
1 エックルスの 「心脳二元論」批判
2 エックルスの 「自由意志」批判
3 エックルスの 「連絡脳」批判
4 エックルスの 「自己意識」批判
第8章 ポパーの反映否定論批判
1 ポパーによる弁証法批判
2 ポパーの「世界」理論批判
3 ポパーの反映否定論
4 ポパーの可謬的知識論批判
5 知識の確実性
第9章 ギブソンの「生態学的視覚論」批判
1 ギブソンの網膜像否定説批判
2 ギブソンの要素還元主義
3 脳神経細胞学の理論を無視
4 包囲光
5 ギブソンの限界性と誤謬性
6 光、音、匂い
第10章 反映否定論者バークレー批判
1 機械的模写論と主観的観念論
2 反映否定論者の代表バークレー
3「存在即知覚」論の誤り
第11章 ジョン・ロックと反映論
1 ロックの生得観念否定
2 理知の使用
3 観念のもととしての経験
4 バークレーのロック批判
第12草 生命体と物質代謝
1 物質の存在様式は、エネルギー形態
2 生命は蛋自体の存在様式
3 物質代謝としての生命活動
第III部 人間の生き方
第1章 反映と創造の弁証法
1 創造的意識の発生
2 反映と創造の弁証法
3 人は、類人猿から進化した
第2章 意識と音譜
1 言語の発達
2 言語は意識の現実化
3 合目的的意識
第3章 人間のこころと社会
1 こころの闇
2 こころの葛藤
3 憎しみの果てにあるもの
4 人間の感慨
5 こころを磨く
第4章 唯物論から見た美の問題
1 美意識の発生基盤
2 動物に美意識はあるか
3 作曲
4 小鳥のさえずりや、川のせせらぎ
5 音楽への情熱
6 音階と旋律
7 音楽から受ける感動
8 絵画
9 華道
10 茶道
11 俳句
参考文献
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