仲本 章夫(都立短大名誉教授)著


論理と認識の世界


46判上製 222P 本体1700円 


目  次

第一部 論理学論争
 I 論理学論争について
  一 はじめに
   1 論理学論争のはじまり
   2 論争に参加した主要な論文
   3 論争にかかわった著作
   4 論争で論議された諸問題
   5 この考察の課題
  二 国外、とくにソビエト連邦における論争
   l ソビエト連邦における論争の概観
   2 ソビエト連邦における論争以前の形式論理学の評価
   3 スターリンの言語学論文とその内容
   4 ソビエト連邦における論争の総括1
   5 ソビエト連邦における論争の総括2
   6 東ドイツの場合
  三 日本における論争
   1 論争の発端−−栗田賢三氏の見解
   2 栗田論文へのリプライ−−上山春平氏の場合
   3 数学的論理学の評価をめぐつて−−岩崎允胤論文の場合
   4 市井三郎氏の反論1
   5 市井三郎氏の反論2
   6 松村一人氏の見解
  四 おわりに

第二部 論理の世界
 II 生活のなかの論理学
  一 論理学とはなにか
   1 論理学とはなにか
   2 論理学は思考を対象とする
  二 推理とはなにか
   1 「推理小説」における推理
   2 日常生活における推理
  三 理性と感覚との関係について
   1 理性と感覚との関係について
   2 新実証主義者の見解
   3 理性と感覚とは統一されている
  四 具体的思考について
   1 具体的思考と抽象的思考について
   2 論理学老は具体的思考を蔑視してきた
   3 具体的・日常的思考もまた合理的である
  五 直観・ひらめき・カンとはなにか
   1 直観・ひらめき・カンとはなにか
   2 源九郎義経におけるひらめき・カン
   3 直観・ひらめき・カンは合理的である
  六 論理学のさまざまな体系
   1 論理学研究の方向性
   2 形式論理学と弁証法的論理学
   3 弁証法的論理学のなりたち
  七 「科学研究の論理学」をめぐつて
   1 「科学研究の論理学」の発想
   2 「科学研究の論理学」の体系
 III なぜ、いま論理学か
   1 論理学が論じられる基盤
   2 「論理学論争(第二次)」の内容
   3 論理的矛盾と現実的矛盾とを峻別する根拠
   4 松村一人氏
   5 両矛盾峻別の客観的意味
   6 矛盾論争の其の解決へ
   7 論理学研究の展望
 IV 論理学とはなにかーそのさまざまな見解
  一 論理学とはなにか   
  二 海外における見解
  三 日本における見解(1)
  四 日本における見解(2)
 V 形式論理学の教科書の構成について
  一 はじめに
  二 これまでの教授上の実験
  三 形式論理学とその体系について
  四 弁証法的論理学について
  五 論理学教科書の体系の実例−日本の場合
  六 論理学教科書の体系の実例−ヨーロッパの場合
  七 これからの実験
〔資料〕
第三部 認識の世界
 VI 認識論研究の方向性
   ――反映と認識における主観的なもの――
  一 認識論研究の方向性
   l 現代における認識論研究の方向性
   2 認識論研究の諸課題
  二 反映について
   l 唯物論と反映論との関係について
   2 反映概念検討の視点
   3 反映の哲学的概念
  三 反映としての認識
   1 反映としての認識
   2 認識における主観的なもの
   3 誤謬の問題
 VII 科学の対象と方法
  一 科学とほなにか
  二 諸科学の分類と統一
   1 諸科学の分類
   2 諸科学とくに自然科学と社会科学の統一
  三 科学の方法
   1 科学の方法とは
   2 統合的な科学の方法
 VIII 直観について
  一 直観や「ひらめき」の特徴
  二 コプニンによる直観の分析
  三 高田求氏による直観の分析
  四 質的変化、飛躍としての直観
  五 必然性と偶然性との弁証法に関連しての直観
  六 必然性と偶然性との弁証法に関連しての直観
 IX 科学的認識と非合理主義
     −−ニューサイエンス批判−−
  一 はじめに
   1 「現代思想」の二つの潮流
   2 ニューサイエンスの三つの特散
  二 いわゆる「有機体システム」論について
   l ニューサイエンスによる「デカルト以来の近代合理主義」批判
   2 カプラによる「デカルト以来の近代合理主義」の批判
   3 ケストラーによる「デカルト以来の近代合理主義」批判
  三 「連関」と「変化・発展」の弁証法について
   1 弁証法ほ連関と発展の科学である
   2 変化と発展について
   3 事物の普遍的連関における矛盾の位置
  四 「物心二元論批判」をめぐつて
   1 物質と運動との連関
   2 カプラの「物心二元論」批判
   3 ニューサイエンスの東洋の神秘主義思想との一致
   4 ニューサイエンスの経験批判論(マッハ主義)との一致
  五 結びにかえて
   1 「現代思想」の思考パターソ
   2 今後の課題

 あとがき

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