第I部 理論的諸問題
第1章 現代サービス経済論体系への序言――課題と方法
1節 課題と主内容,確認
2節 方法――手続と基本的観点
第2章 サービス経済論争の概観――サービス概念を中心に――
1節 前史としての価値形成論争
2節 本史としてのサービス概念論争
3節 サービス=機能説
4節 サービス=生産物説
5節 人間生産物説の展開
〔補論〕山本哲三氏の「サービス労働をめぐる論争」
第3章 集団的サービスの価値形成
1節 2つの見方の前提
2節 見解1 サービス生産物の観客の外部形成
3節 見解2 サービス生産物の観客の内部形成(1) 使用価値
4節 見解2 サービス生産物の観客の内部形成(2) 価値
〔補論〕 複雑労働と熟練労働の関連
第4章 労働力の再生産と賃金の本質――セルフサービス労働の役割――
1節 労働力の生産期
2節 再生産(維持・発展)期
3節 衰退・消滅期
結びに代えて――賃金の本質とセルフサービス労働――
〔補論1〕労働価値説の真髄
〔補論2〕賃金の水準と変動の規定要因
第5章 価値と価格の規定関係――2つの価値と3つの価格――
1節 本章の課題
2節 俗流的見解
3節 従来の支配的見解
4節 もう1つの見解
5節 利潤の変化と生産調整
6節 むすびに代えて
第6章 機能資本家の機能について課題の所在
1節 マルクスの見解と疑問
2節 マルクスの課題と問題,源泉
3節 事実
4節 むすびに代えて
第II部 論争的諸問題
第7章 「サービス=サービス労働説」説の破綻と原因
――金子ハルオ氏の見解の到達点――
1節 概要と諸問題
2節 基本的問題の体系
結語に代えて
第8章 サービス経済論の方法をめぐって
――刀田和夫氏の見解を中心に――
1節 サービス労働と労働力
2節 刀田氏のサービス概念――「加工サービス」のサービス性――
3節 サービス論における方法をめぐって
第9章 サービス商品の所在と所有
――刀田和夫氏の諸説をめぐって――
1節 労働力商品の生産者
2節 加工賃の幻惑
3節 プロスポーツの労働対象と価値移転
4節 非所有の売買と「サービス=労働」説
むすびに変えて
〔補論〕史的唯物論を巡って
第10章 サービスの労働説と生産物説
――原田実氏の刀田見解批判に寄せて――
1節 「形状変化という結果」を巡って
2節 消費されるサービスを巡って
3節 興行サービス生産物を巡って
4節 価値概念を巡って
5節 結論に変えて――演奏労働と音楽――
第11章 サービス生産,等のもう1つの理解
――川上則道氏の見解をめぐって――
1節 1世紀半前の考えと現代のサービス
2節 サービス概念と労働対象
3節 川上見解の論点とサービス
4節 本来の生産的労働
5節 サービス労働の価値形成性
6節 価値の歴史性
第12章 サービス生産,等のもう1つの理解(再論)
――川上則道氏の反論への回答――
1節 キーワード(1) 「活動状態にある労働力(V)」
2節 キーワード(2) 「本来の生産」
3節 サービス概念とサービス生産物
4節 “労働(V)”と「労働の価値」
むすびにかえて
第13章 運輸のサービス的性格
――川上則道氏の反論への再批判――
1節 マルクスの2つの運輸論
2節 川上見解の検討
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