目次
まえがき
序章 本書の課題
1 ボルトケヴィッチ=スウィージーの問題提起
(1)スウィージーの問題提起
(2)ボルトケヴィッチによるマルクス批判の性格
2 ボルトケヴィッチの転化論をめぐって
(1)いわゆる「総計一致の2命題」不成立の意味すること
(2)見田石介氏によるボルトケヴィッチ批判
3 本書の課題
第1章 現実の社会と生産価格
1 19世紀までの現実と生産価格
(1)古典派の経済学者たちによる生産価格の発見
(2)マルクスと生産価格概念の確立
2 20世紀の社会と生産価格の実在性
(1)競争諸条件の変化と利潤率の均等化傾向
(2)「フルコスト原理」と生産価格
3 生産価格概念の抽象
第2章 マルクスによる生産価格の概念規定
1 『資本論』第3巻第9章の課題
2 平均利潤率および生産価格の概念規定
(1)第9章における表題の内容からの微妙な乖離
(2)マルクスによる生産価格の概念規定
(3)「総計一致の2命題」とその周辺
(4)「社会的総資本および総生産物」を分析対象とする場合
第3章 競争による価値の生産価格への転化――マルクスの説明――
1 『資本論』第3巻第10章の課題
2 競争による平均利潤率および生産価格の形成
(1)需要供給関係と資本主義的生産
(2)部門間競争による価値の生産価格への転化
3 生産価格概念の意義
(1)生産価格の表現する社会関係
(2)生産価格概念の理論的性格
(3)市場価値と生産価格との統一
第4章 競争による価値の生産価格への転化
――「マルクスの基本論理」の展開――
1 分析の対象と諸前提
(1)本章の課題と分析の対象
(2)理論展開のための諸前提
(3)単純再生産の想定
2 生産価格方程式と生産価格表式
(1)価値表示の再生産表式と部門間競争
(2)生産価格方程式と生産価格表式
1)生産価格方程式とその解法
2)生産価格表示の価値表式――生産過程の分析
3)生産価格表式
3 生産価格の記号例とその解法
(1)生産価格方程式
(2)生産価格方程式の解法
(3)生産価格表式の記号例と数値例
第5章 「価値の生産価格への転化」の図形による説明
1 生産価格体系の図形表示
(1)価値体系から生産価格体系への転化
(2)「赤い矢印」の意味
2 部門間競争の過程――「利潤率均等化軌道」
(1)「利潤率均等化軌道」の方程式とその解法
(2)「利潤率均等化軌道」の図形表示
3 マルクスの数値例と逆計算
(1)生産価格から価値への逆計算
(2)マルクスの数値例の性格
(3)マルクスの5部門分割と転化計算
第6章 生産価格と貨幣の価値尺度機能
1 問題の所在
2 貨幣の本質と価値尺度機能
(1)貨幣の本質
(2)貨幣の価値尺度機能
(3)価格の度量単位・度量標準機能
3 生産価格と貨幣の価値尺度機能
(1)ボルトケヴィッチと「価値の価格への転化」
(2)生産価格の労働量・貨幣量表示
(3)生産価格と貨幣の価値尺度機能
終章 労働価値論の発展のために
1 本書で明らかにされたこと
(1)「転化過程」の展開と総計一致の2命題の論証
(2)生産価格と価格の度量標準
2 労働価値論の発展のために
(1)生産価格論の残された課題
(2)生産価格論と労働価値論の発展
《補論1》ボルトケヴィッチの生産価格論
はじめに
1 ボルトケヴィッチ生産価格論の課題
2 ボルトケヴィッチ生産価格論の構造
3 「転化過程」の記号例による展開
(1)生産価格方程式の解法
(2)金生産部門の想定について
4 価値と生産価格の数字例による説明
むすび
《補論2》ウィンターニッツの不生産価格論
はじめに
1 ウィンターニッツによる諸前提の吟味
2 ウィンターニッツの表式の性格
(1)価値表式
(2)「不生産価格」表式
(3)価値の生産価格からの偏差
むすび
《補論3》宇野派の生産価格論――伊藤誠氏の場合
はじめに
1 生産価格論の位置づけ
2 伊藤氏による転形問題の整理
3 伊藤氏の生産価格の数値例
むすび
あとがき
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