ネイチャーゲーム,ゴミ拾い,池づくり,自然観察,稲づくり,産業廃棄物問題を学ぶ等,多様な実践が環境教育として報告されている。
それら多様な実践相互の関連を位置付け,小学校環境教育実践の発展方向を見出したい。多様な実践は学習者である子ども達をどんな地平に連れて行こうとしているのか,21世紀の小学校環境教育実践の望ましい姿とは何かを明らかにしたい。
小学校環境教育実践の展望を語るとは,小学校環境教育の実践的理論的枠組みを論じることである。
「環境教育が全体として何をするのかが明らかになって,初めて,個々の環境教育を明確に位置付けることができる」からである。(「はじめに」より)
この大森環境教育実践は第47回読売教育賞「生活科・総合学習」部門優秀賞等の評価を受けている)
目 次
はじめに―問題の所在と方法論
1章 小学校環境教育実践創造の視角
1節 環境教育とは何か
2節 小学校環境教育実践とは何か
3節 行動知と内容知とは何か
2章 子どもをどう観るか――実践的子ども観
1節 子どものパワーに着目する
2節 子どもを行動の主人公に
3節 問いを生み出し,問いを育てる
4節 子どもを行動主体に
3章 行動知を学ぶ
1節 住民運動に学ぶ
2節 子どもを行動主体に
3節 地域環境保全と環境教育
4節 子どもの参画
補節 行動を支える内容知と感性・原体験
4章 小学校環境教育実践試論
―― 子どもを行動主体に育てるために――
引用文献
大森実践に関する資料
大森実践記録一覧
大森 享他著『自然科学と教育――理科ではダメだよ!』
(創風社, 1700円)
〃 『教育基本法と科学教育―― 子どもと教育基本法を守るために』
(創風社, 1700円)
既刊案内 教育学、、本の検索、 Top
|