教育基本法と科学教育
A5 判上製 184頁 本体1700円 発売中 |
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はじめに (岩田 好宏) |
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目 次 はじめに 序章 教育基本法と科学教育をめぐって…………………………岩田 好宏 第1章 教育基本法成立と科学教育構想…………………………中田 康彦 はじめに 第1節 教育刷新委員会発足に到るまでの政策状況 第2節 第一特別委員会の発足 第3節 「科学教育」条項の不成立 第4節 「真理の探究」と科学教育 1 「真理の探究」の抽象性 2 真理の探究は教育の目的か過程か 3「真理の探究」の一時的承認 4 「真理の探究」から「真理の開明」への転換 5 前文からの削除 第5節 教育における生活と科学の結合 まとめにかえて 第2章 敗戦直後の科学教育政策と教育基本法………………三石 初雄 はじめに 第1節 敗戦直後の「科学教育振興」論と「自主的」「積極的」 改革の試み 1「否定的な処置」の実施と「自主的」「積極的」改革の試み 2 敗戦直後の学校教育現場からみた科学教育振興 ――文部省による調査報告をもとに―― 第2節 戦後初期における総合的教育指針としての『新教育指針』 1 敗戦直後における「科学的精神」論の問いなおし 2 『新教育指針』にみる「科学的精神」論 第3節 敗戦直後の「科学的精神」論と教育基本法 1 『新教育指針』と藤岡由夫の科学教育論 2 藤岡の科学教育論と『新教育指針』 3 敗戦直後科学教育論と小倉の「科学的精神」論 4 『新教育指針』と教育基本法 第3章 民主的精神と科学的精神を目ざして………………島崎 隆 ――教育基本法を支えるもの―― 第1節 教育基本法の危機 第2節 「人格の完成」とは何か? 第3節 民主的精神とは何か? 第4節 科学的精神とは何か? 1 基本法成立の背景に関連して 2 科学的精神の限界? 第5節 民主的精神と科学的精神の相補性 第6節 民主的・科学的精神にもとづく授業実践 第7節 新しい科学(教育)観へ向かって 1 科学(教育)観の二段階的発展 2 科学の三側面 3 動的・相対主義的科学(教育)の試み 第4章 教育基本法「改正」論議と科学教育…………………中田 康彦 は じ め に 第1節 教育基本法「改正」論議のこれまで 1 代わる教育憲章の要求 2 解釈改正の試み 3 明文改正への強い動き 第2節 近年の教育基本法「改正」論議の特徴 1「改正」の必要性を調達する手段としての教育振興基本計画 2 政策の総合化が意味するもの 第3節 「改正」論がめざす教育像 1「時代や社会の変化に対応した教育」 2 “期待される人間像”1 ――「日本人」―― 3 “期待される人間像”2 ――「人材」―― 4 分裂した国民像 第4節 科学技術政策の展開と「改正」論議の類似性 1 科学技術基本法の制定と附帯決議 2 科学技術基本計画が掲げる科学技術教育の課題 3 重点的資源配分方針の表面化 第5節 科学技術教育の展開と問題点 1 二つのモデル事業 2 機会均等原則との関係 3 科学の矮小化 4 科学技術政策のコロラリーとしての科学教育へ 5 数値指標化の制度体験の弊害 第5章 教育基本法と自然科学教育………………………………生源寺孝浩 第1節 「憲法・教育基本法を実践の羅針盤に」をどうとらえるか 1 はじめに――問題提起 2 そもそも羅針盤とは何か 3「憲法・教育基本法を実践の羅針盤に」とは 4 教育基本法はどういっているか 5 憲法・教育基本法と教育の目的 6 何こそ実践の羅針盤となり得るのか 第2節 自然の教育と教育基本法 ――生き生きとした学びを保障するということ―― 1 第2節のはじめに 2「ものとその重さ」の学習で仲間とつながる力をつける 4 最後の仕上げは「空気の重さ」で 5 実践記録だけでは「羅針盤」たりえない 第6章 教育基本法と小学校環境教育実践………………………大森 享 ――行動知をめぐる考察―― はしがき 第1節 住民運動から学ぶ環境教育実践 ――「ぼくらはトンボ探検隊・1995年度 小学校5年生」 ―― 1 実践事例概略 2 実践事例分析 第2節 子ども達が現実世界に当事者として立ち現れた環境教育実践 ――「川に池を掘った子ども達・1999年度 3年生」19)―― 1 実践事例概略 2 実践事例分析 第3節 行動知と教育基本法 第4節 行動知を育てる子どもの参画 あとがき 第7章 教材編成の基本を教育基本法から考える…………岩田 好宏 ――教師は子どもたちとどうかかわるか―― はじめに 第1節 教育課程のありかたを探る 1「かわりだね・はしりもの」探しの意味するもの 2 学習の視点を定めることの意味――生物教育の目標は何か 第2節 教材編成の原則 1 子どもの学びの系統に沿って教材を編成するために 2 教育で教師は子どもとどうかかわるか 3 教材の順次性 第3節 教材単位というものを考えた 1 生物教材を五つのカテゴリーから組立てる 2 五つのカテゴリーから具体的に教材を組むと 3 教材単位 4 教育課程は統一的であってはならない おわりに あとがき 執筆者 岩田 好宏 子どもと自然学会副会長・自然科教育 大森 享 北海道教育大学釧路校助教授 島崎 隆 一橋大学教授・哲学 生源寺 孝浩 岐阜大学地域科学科・元岐阜市立常盤 小学校教諭,初等自然科教育 中田 康彦 一橋大学講師・教育政治学 三石 初雄 東京学芸大学教授・教育学 |