目 次
I いじめの実態と問題点
一 いじめとはなにか
1 さまざまないじめのイメージ
2 いじめとは
二 大河内清輝君のいじめ自殺事件を考える
1 事件の概要と論点
2 マスコミ等の論調の特徴
3 一つの重要な指摘
――清輝君はなぜ死ぬまで「よい子」でいたのか
三 いじめの現代的特徴と問題
1 いじめの現代的特徴
2 いじめはなぜ問題か
II いじめ問題の歴史と背景
一 いじめ問題の社会的背景
1 日本の企業社会化
2 教育家族の登場
3 子どもの地域生活の変貌
4 学校の変化
二 社会・学校病理現象の拡大
1 社会における病理現象
2 学校の病理現象
三 現代的ないじめはいつから始まったのか
III いじめ問題の原因と本質――現代の思春期葛藤といじめ問題
一 子どもたちの思春期葛藤のあり方とその現代的ゆがみ
1 いじめ問題の本質を理解するヒント――思春期葛藤の問題
2 思春期葛藤とは
3 思春期葛藤の現代的なあり方
二 現代の思春期葛藤といじめ問題
1 生活崩壊家庭の子どものいじめ
2 教育家族の子どものいじめ
3 いじめの本質といくつかの論点
三 いじめをめぐる心理的ないくつかの問題
1 いじめの三つの理由
2 なぜムカツクのか
3 なぜいじめて面白がるのか
IV いじめ問題克服の課題
――子どもの内面に共感的他者を育てる
一 いじめ問題発生のメカニズムの整理
――いじめ問題の核心は何か
1 いじめ問題発生のメカニズム
――権威=競争秩序の確立
2 権威=競争的人格の確立
3 支配的・脅迫的他者と自己肯定感の問題
二 いじめ問題克服の基本的方向
――こどもの内面に共感的他者を育てる
1 共感的他者とは
2 共感的他者を育てるための課題
三 いじめ問題克服の教育実践
――こどもの内面に共感的他者を育てるために
1 学校・教師といじめ
2 受容と対話の教師像
――新しい教師の指導のあり方を求めて
四 いじめ克服の教育実践に学ぶ
1 「親子で考えたいじめ問題」(前島英男)
2 「信頼しあえる集団づくりを」(田畑可奈恵)
五 いじめ問題克服の社会的文脈
1 企業社会の転換
2 家庭・地域の問題
3 教育行政・政策をどうかえるか
V いじめ問題の克服を妨げるいくつかの考えかたの批判
一 いじめをめぐる「常識」的な考え
二 いじめをめぐる非科学的な論
三 いじめられる子も悪い論
四 いじめ解決は自らの力にたよるしかないという考え
VI いじめ問題の捉え方
一 現代いじめ論の全体像――その到達点と課題
1 いじめ概念をめぐって
2 いじめの原因をめぐって
3 いじめ問題の構造的な把握をめぐって
4 いじめ問題の比較研究
5 いじめ問題の克服の展望をめぐって
二 現代のいじめとはなにか
――現代のいじめ概念・定義をめぐって
1 大まかな概念図
2 さまざまないじめの定義・概念
三 いじめの原因をめぐって
1 いじめの心理・人格論
2 いじめの社会理論
四 いじめ問題の克服の道すじ
1 いじめ問題克服の基本的方向
――こどもの内面に共感的他者を育てる
2 共感的他者とは
3 共感的他者を育てるための課題
資料1 大河内清輝君の残した遺書
引用・参考文献一覧
あとがき
増補版あとがき
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