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前島 康男 (東京電機大学)編著 希望としての不登校・登校拒否 A5判並製 288頁 本体 2000円 発売中
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1975年以降小・中学生の不登校・登校拒否は増え続け,現在13万人以上存在すると言われています。そして,この不登校・登校拒否をめぐる問題も広がり,国連こどもの権利委員会も日本のこどもの不登校の数が「極めて膨大である」と警告を行うほどになっています。そして,問題は不登校・登校拒否に伴う神経症や家庭内暴力など,さらに,不登校・登校拒否から引き続きひきこもる青年の増大などの問題ヘと拡大してきました。
この不登校・登校拒否をどのような問題としてとらえたら良いでしょうか。それ自体が大きな理論的課題ですが,本書の基本的な役割は,その課題に迫る一つの道筋として不登校・登校拒否の経験に学ぶことです。 本書は,1 不登校・登校拒否経験者本人の体験記,2 親の体験記,そして 3 教師の教育実践から成り立っています。それは,本人と親の体験,そして教師の教育実践の記録を積み重ね,総合的に読み込み,分析する中で,登校拒否の背景・原因やもたらす問題,そして克服する道筋が明らかになると考えるからです。(「はじめに」より) はじめに 前島康男(東京電機大学) |
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