『小熊秀雄童話集』『小熊秀雄詩集』(創風社刊)でその活躍をしることができる1930年代に活躍した詩人、小熊秀雄は漫画においても名作を残していた。戦前,中村書店から発行された小熊秀雄の漫画は手塚治虫や松本零士も研究した。『子ども新聞社』は『不思議な国 インドの旅』,『勇士イリヤ』とともに,先日発刊された松本零士,日高敏編『漫画大博物館』(小学館)でも紹介された。旭川時代に新聞記者をしていた経験が生かされているといわれている。中村漫画には娯楽性の中に,情操を養うことを目的として描かれた作品が多く,日本の良心的漫画文化の原点と位置づけられている。子どもをとりまく文化の質が問われている今、すぐれた漫画を残し続けていくことは重要だと思われる。
立ち読みのページ コドモ新聞社(09/12/10更新)
コドモ新聞 目次
御殿山の相談会
村へ帰って来た正夫クン
新しくなったお化屋敷
子供たちの相談
伝書鳩のポッポさん
給仕のチョロちゃん
コドモ記者の活動
機械はマワル
怪しい箱
大事件小事件
親切な消防夫
花子さんと猫
コドモ新聞(第一号)
村の迷信
井戸桶さわぎ
コドモ新聞(第二号)
三里穴の幽霊探検隊
にぎり飯の怪
コドモ新聞(第三号)