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仙田久仁男(島根大学生物資源科学部)著 経済学における諸法則 A5判上製 360頁 本体 3200円 発売中 |
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経済学のような社会科学に見られる法則は,人間社会のなかで生まれるものであるから,いうまでもなくそれは人間が作りだしたものである.したがって自然科学の法則のようにその成立に人間が全く関わらないというものでは決してなく,常にその大前提に人間の行動が存在している.そしてそれを人間が意識するかしないかに関わらず,客観的に見てみると結果としていつの間にかその行動が法則として見られるものになってしまっているということである.
法則によっては,その存否をめぐって諸家の意見対立も数々あった.ある法則の成立が主張されると,それの存在を認める人と認めない人とが生まれるわけである.経済学の学説史上に見られる大きな論争は常にこれに関わって発生してきたといっても過言ではない.また法則の中には,一時的には多くの人々によって注目されることがあったとしても,後になると殆ど触れられなくなってしまったというものもある.決してなくなったわけではないが,時代の移り変わりによってそういうこともあり得るのである. 本書での私の課題は,私の知るそのうちの主要な幾つかについて,なぜそれが発見されたのか,及びそのことによってそれが社会に与えた意義と貢献は何であったかを問うことである.
目次 参考:仙田久仁男の著書 |