この対話は、東ヨーロッパのどこかの国の政府公邸で行われる。
その国では,その目的のために招待されたアメリカの経済学者が,新たに独立した国の指導者に助言している。
目次
日本語版への序文
序 論
序 言
東欧革命史年表(1989―1992年)
第1日 アジェンダ
進むべき道が概観される。登場人物は、市場化、私有化、ハイパー・インフレーションのコントロール、ビック・バンモデルについて議論する。
第2日 市場化
価格統制をただちに全面的に解除することが勧告される。討論者たちは、見えざる手、所得格差、ソフトな予算制約、不可避のトレード・オフとしての一時的ハイパーインフレーションについて議論する。
第3日 独占のジレンマ
独占的価格設定はジレンマをもたらす。討論者は、共産主義の巨大化志向、資本主義的カルテル、自由貿易、合併とコングロマリット化、コンテスタブル市場理論の視角から見た法の支配と規制的・構造的補正政策の対立について議論する。
第4日 私有化
私有化は、非国有化と新しい企業家的ベンチャーと定義される。討論者たちは、フィードバックの共産主義型と資本主義型の問題、移行の巨大な規模、国有財産を市場に評価させる方法、国有財産を移転する多様な道筋、つまらぬいかさま師や巨大な略奪者による妨害について討論する。
第5日 安定化
安定化は縫い目のない織物であることがわかる。討論者たちは、財政政策、金融政策、ビックバン・モデルについて討論する。
第6日 政府と市場
アメリカのケースは、政府と市場のインターフェースを照らし出す。討論者たちは、公衆衛生と安全、強欲、負の外部性と市場の補正、政治的勢力の不均衡と政治過程の掌握軍隊、現代の福祉国家におけるセーフティネットについて議論する。
第7日 内在的緊張
内在的な緊張は、容易な解決に抵抗する。討論者たちは、レント・シーキングと既得権益の保護、規模の不経済、そして経済学者の理論に順応しようとする人生の、うんざりするような失敗について議論する。
訳者あとがき
人名索引・事項索引
立読みのページp9-13(12/18更新)
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