教師のライフコース研究 ―― 戦後教育史を歩んだ9世代にわたる教師達の自己形成史―― A5版上製 398頁 本体3800円 |
|||||||
「教師(teacher)は、教師としての力量(competency)を、いかなる場で、いかなることを契機として、いかなる具体的内容のものとして、形成していくのであろうか?」、あるいはこれを端的に「教師は、教育専門家としてどのように発達(development)していくのであろうか?」と言い換えてもよい。いずれの表現を用いたにしても、本研究を根底で支えている問題意識と最終的な目的とはその点にこそある。そのために、本研究では、戦後教育を担ってきた年齢・性の異なる総計1400名余りの小・中学校教師を対象として、彼(女)らの「教師として歩んできた軌跡」を統計的及び事例的に考察することを直接的な研究作業課題としている(本書の序論より)。
|
|||||||
序論部 研究の課題・対象・方法 第一章 研究の対象と方法 第1節 研究の対象と分析枠組み 第2節 調査の概要と対象者の属性構成 第3節 調査対象者達のライフコー スの舞台 第4節 先行諸研究の系譜とその検討 本論部 「教師のライフコース」に対する統計的および事例的考察 第二章 教職の形成 第1節 教職選択の時期と要因 第2節 教職イメージの形成 第3節 新任期と教職アイデンティティの確立 第三章 教職の遂行 第1節 転機を生み出す諸契機とその内容(その1) 第2節 転機を生み出す諸契機とその内容(その2) 第3節 教育実践の質的向上に意義あるもの 第四章 教職の危機 第1節 生活実態 第2節 教職における「ゆきづまり」 第五章 教職意識 第1節 教職観 第2節 教職イメージ 第3節 教師教育観 結論部 研究のまとめと今後の可能性・課題 第六章 「教職の発達・意識」の構造と変容 第1節 「教師としての発達」の構造と変容(その1) 第2節 「教職としての意識」の構造と変容(その2) 第3節 「教職の意識」を規定する「発達と力量」―― 実態と課題の提起 第4節 研究的可能性と残された課題
|
|||||||