新年2〜3日と創風社のスタッフは川原湯温泉に出かけました。去年の疲労をとりながら、政権交代のシンボルともいえる八ッ場ダムの状況を見てみたいというねらいで、出かけました。2年前にも来ているので、この2年間の進行状況と本当にストップしたのか見たかったのです。もっともおどろいたのは、吾妻渓谷を橋から見るところがありますが(前回はカメラマンが三脚を立てて撮影していたところ)、コンクリートで半分見えないようにさえぎられていたところです。もはや橋の上から吾妻渓谷を見ることができなかったのでしょう。
みやげもの店のおばあさんは、「いつになったらダムができるかわからない」といっていて、ダムが中止になったとは思いたくないようでした。山は大々的に削られていて、無残な姿をさらしていました。下流の埼玉県では、私も35年間住んでいますが、利根川の洪水の心配は1回もありませんでした。山を削りコンクリートのダムをつくるより山の自然を活性化させ、山に保水力を持たせる費用は、ダム工事費の100分の1もかからないでしょう。大手マスコミの大部分はダム工事中止反対のキャンペーンをやっているように見えます。大手マスコミは広告を出してくれる大企業がスポンサーですから当然の方向ですが、ダム工事を中止して山の自然を守り育てることは地球環境を守るためにも必要です。我々もこの流れの中で新しい企画(地球環境を守るための)をすすめる必要があると思って、帰路につきました。ゼネコン栄えて、国が滅びることにならないよう、八ッ場ダムの中止は重要な課題です。 (2010/1/4 千田顕史)
参考:創風社 環境問題関係書籍 『環境の思想』、『環境思想の研究』、『小学校環境教育実践試論』、
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