本書は国の高齢者施策の問題や高齢者が「老後」を安心して過ごすための法的援助やと生活の知恵、そして、高齢者のおかれた心理状態ヌについて、福祉や消費者問題などになじみの薄い弁護士、税理士などの専門家にもフ像がわかるよう工夫をしている。本書を読む人は、初めて知る事実があったり、自分の生活設計にヒヤリとしたり、ハツとしたりすることが多いのではないかと思う。真面目なテーマの割には気楽に読めるように1つの文章はできるだけ短くし、それでいて趣旨が伝わるよう工夫している。気に入ったテーマから読んでいただけるなら幸いである。(「まえがき」より)
目 次
序 三題
1 定年退職への道
2 準備をよくする
3 定年後の生活の変化
4 企業の変容と退職
5 再就職
6 年金問題
7 自営業、役員、引退
8 仕事とその後の人生
9 時の流れ
10 世の中の変化
11 地域生活
12 地域性と習慣
13 問われる生き方
14 忘れない
15 長生きを楽しむ
16 人生の楽しみ
17 老後とは
18 問題が残る
19 困った人々
20 老後の安心と安全
21 夫婦
22 夫婦の危機
23 家族の風景
24 争いごと
25 福祉と政治家
26 福祉と公的責任
27 介護について
28 権利擁護について
29 生と死
30 相続
31 相続税
32 遺言
33 別れ
34 そしてこれから
参考:高野 範城 著作
『社会福祉と人権』 46判上製220頁本体1500円
『乳幼児の事故と保育者の責任』46判並製 236頁 本体 1500円
『子どもたちの事件と大人の責任』46判上製 252頁 本体1300円
『人間らしく生きる権利の保障』46判上製 288頁 本体1800円
『介護保険法と老人ホーム』 46判並製 220頁 本体1600円
『現代福祉国家と企業社会における弁護士の役割』46判並製 338頁 本体1900円
『措置と契約の法政策と人権』46判並製 210頁 本体 1500円
『障害者の自立法制の問題点と今後の課題』46判並製 210頁本体1500円
新刊
『社会福祉立法と司法の役割―憲法25条と立法裁量権を中心に』46判並製308頁本体2000円