価値論の再建
――第三次産業論構築のために――
A5 判上製232 頁 本体2400 円
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現在,日本のほとんどの大学の経済学部からマルクス経済学の経済原論が消えたこと一つをとって
みても,マルクス経済学は危機に瀕しているといってよい。もちろん,その原因として,ソ連の崩壊
とグローバルな市場経済化があることは否定できないが,筆者にして言わせてもらえば,より内在的
な要因が存在する。それは価値論の崩壊である。……本書は,商品論から地代論に至る全8章からな
るが,各章のはじめに,1拙論の要点,2「基礎」としてのマルクス,3「補強」の論理,4 現代数
学からの援用の4点を,あらかじめ掲げることとした。筆者としては,本書を手に取って下さった方
には,まずこの序文と各章の扉を眺めていただくことを望みたい(本書「序章」より)
(主要目次)
序 章
第1章 「使用価値一般」の捨象について
第2章 「還元問題」への一視角
第3章 形態IIから形態IIIへの移行について
第4章 「商品は貨幣である」の解釈について
第5章 サービス業の販売対象について
第6章 転形問題と回転時間――運輸部門と回転時間の短縮――
第7章 商業資本論に関するエンゲルスの「書き換え」について
On the "Rewritings" of Marx's Sentences about the Costs of Circulation by Engels
第8章 絶対地代と価値法則――集計方法の相違による価値と生産価格の区別に関連して――
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