本書は,人権,アニマルウェルフェア,脱炭素の理念に付随する欧米中心主義に着目し,これに対する批判に多くのページを割いています。また,古い伝統的な慣行や習慣や規範にも合理性があることを論じています。しかし,それでもやはり,これらの理念を受け入れ,現代的な意味での「利用厚生と仁義道徳の結合」を図ることが必要です。
このことを本書では示したいと思います。
(「はじめに」より)
目 次
はじめに
序章 資本主義と倫理
第1 章 資本主義の倫理の歴史的背景
第1 節 大西洋奴隷貿易とその廃止
第2 節 キリスト教禁止と日本の伝統的社会倫理
第3 節 渋沢栄一とフランスの経済思想
第4 節 奴隷制と人権の理念
第2章 雇用慣行と人権
はじめに
第1 節 奴隷労働と自由労働
第2 節 日本型雇用慣行
第3 節 日本型雇用慣行の今後を考える
第3章 アニマルウェルフェアの理念と日本の伝統
はじめに
第1 節 欧米の産業動物福祉と動物倫理
第2節 日本の動物保護をめぐる倫理と政治経済
第3節 EU アニマルウェルフェア政策の日本における妥当性を考える
第4章 公害と脱炭素
はじめに
第1 節 高度経済成長と水俣病
第2節 脱原発と脱炭素
第3 節 肉税をめぐる諸論点
第5章 倫理的理念と政治経済
第1節 奴隷制廃止と人権の理念
第2節 アニマルウェルフェア,脱炭素,理念帝国主義
第3節 日本発の普遍的な倫理的理念
引用文献
、本の検索、 経済学.etc.
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