編集長見習い日記 その12

「子どもカレンダー営業」について 

  先日HPに、子どもカレンダーの紹介をUPしました。(中でも一般的に受け入れてもらえやすい絵をPICK UPしています。)そして、日記のその5では、カレンダーを一部大型書店でも販売する予定と書きました。三省堂、八重洲ブックセンター、クレヨンハウスに行ったのですが、書棚の拡大によるカレンダー売り場の縮小、九月に仕入れカレンダーの決定をしてしまったとのことで置いてもらえませんでした。しかし、千田の古くからのつきあいのある、神田の友好堂ではおいてもらえました。
 書店でのカレンダー販売は、やはり、風景、動物、タレント、スポーツ選手、アニメ.etc.が大半の棚をしめます。パッとみて誰もが、素敵だな、かわいらしいなと思う写真や、すでに、TV,コンサート.etc.で知名度が高いテーマを扱ったカレンダーは確かに置いてもらえる確率は高いと思います。
 その一方で、創風社の子どもカレンダーは、パッと見た瞬間、その良さを理解できる人は少ないと思います。私自身、4年前にはじめて、絵の研究会に参加して、今、ようやく少しづつ良さが分かってきている段階です。保育者や、子どもの親、美術の先生たちと、子どものこと、絵のことを何度も、何度も話をして、少しづつ理解を深めている、私自身まだその段階です。
 そんなわけで、市販されている多くのカレンダーは、瞬間的にその良さが分かるものが多く、私たちのカレンダーは、見る人に、子どもの心を積極的に汲み取っていくことを要求するものだと現段階では私はそう理解しています。
 このカレンダーは過去にこんな絵をとりあげてきました。

こんな絵もあります。

 子どもはどんな生活をしているのだろう。学校でどんな生活を送っているのだろう。家族や友だちとどんなかかわりをしているのだろう。どんなことがあって、どんなことを感じて、なぜ、こんな絵を描いたのだろう。そんなことを感じたり、考えながら、子どもの無意識の表現を積極的にくみとっていく、そんなことを要求している絵がそろっていると私なりには理解をしています。
 最近はボランティアですが、保育園のHPの作成をしています。保育活動の写真や、保育通信も数多くあります。今度また、
保育研究会、児童美術研究会もあり、保育者や、美術の先生.etc.といろんな話をしたり、子どもと接することのできる機会もあります。そういう活動のなかで、少しづつ、子育て、保育、美術教育についての理解を深め、一歩一歩編集者として、一人の大人として成長していければと思っています。

2003年 11月10日