編集長見習い日記 捕捉としてのまえがき
千田 顕史
創風社の出版物に、サービス産業に関する本は既刊として2册(金子ハルオ著『サービス論研究』、齋藤重雄編著『現代サービス経済論』)発行しており、そして稲葉三千男『マスコミの総合理論』の一部にマスコミ労働に関するサービス論争が述べられている。「サービスが価値をうむか、うまないか」をめぐっては、何十年もの間、論争が続いているし、これからも続けられるだろう。なぜなら、もしサービスが価値をうまないとしたら、サービス産業の比重を高めていく社会は衰退していかざるをえない。旧ソ連邦も軍事産業を肥大化させて、滅びていった。今の高度に発達した資本主義国はどの国もサービス産業の比重が高まっている。それ故社会の産業構成の進展に応じて、「サービスは価値をうむか、うまないか」の論争は、くり返しおこなわれていく必要があると思う。
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