(2018年1月25日更新 2月2日発売)
富田 満夫(医学博士)著 チェーホフ ――教育との関わり―― A5判並製 180頁 本体1600円 ISBN978-4-88352-243-9 発売中 チェーホフはゴーリキーに「教師は熱烈に自分の仕事に惚れこんでいる芸術家であらねばなりません」と語っている.また「教育はすぐれた芸術である」,すなわち教師と生徒とによる感動的な創造の事業であるという――.芸術家はそのすぐれた皮膚感覚で未来を感知することも事実であろう.同時に彼の晩年の作品『三人姉妹』『桜の園』『いいなずけ』などには第1次ロシア革命を前にした緊迫した情勢のためか,未来への明るい展望を語る場面が多く見られる.チェーホフは研ぎすまされた彼の感性で,教育にかかわることで子どもたちに未来へのメッセージを託したのではないだろうか.前著同様に巨大な善意をもつチェーホフと彼の作品への理解に少しでも役立つならば,筆者としても望外の喜びとするところである――.(本書「はじめに」より) ◎冨田満夫の関連著書
|
|||||||||||||||||||