編集長見習い日記

　創風社では、今「第６回　日本ヒト脳機能マッピング学会大会」のHPの製作、編集をうけおっています。
　今回の学会のテーマは「前頭葉 up to date」ということで、前頭葉の腫瘍、てんかん、脳磁図（MEG）による解析などが、演題にふくまれています。前頭葉に関しては、堀教授のHPに詳しく書かれています。私なりには、サルとヒトとの違いを最も示す箇所と理解しています。（思考、抑制、創造力の働きのある箇所）
　前頭葉に関しては、先日の週間ポストに記事がのっていました。今年、夏に起きた、長崎の幼児殺害事件の少年や、池田小学校児童殺害事件の宅間被告はPET（脳の代謝機能を調べる機械）の診断によると、前頭葉が未発達であることが明らかになったとのことでした。少年犯罪.etc.の解明にも、脳科学が大きな役割をはたしつつある時代がきているようです。今回の学会は脳の代謝機能に関して世界で膨大な研究をしているAlbert Gjedde先生の講演もくまれていますし、いい学会になりそうです。そんなことを考えながら、HPを製作、編集している最中です。そして明日、折出氏の「市民社会の教育」が発行されますが、折出氏も教育学（生活指導）の立場から少年犯罪に取り組んでいます。脳科学も教育学も分野は異なりますが、テーマには共通性があるということを意識しながら、双方の分野の見識を今後も豊かにしていこうと思いました。