書評コーナー 1 1. 2. 3. 4. 5. TOP
05年6/9日更新 『CDMによる環境改善と温暖化抑制』(日本鉄鋼協会会報『ふぇらむ』) 05年6/6日更新 『しょうちゃんの日記』(赤旗05/6/5) 05年3/12日更新 『芳賀たかし漫画傑作集 愉快な子熊・坊やの密林征服』 04年12/1日更新 『「縮小」時代の産業集積』(中小企業家新聞04/12/5) 04年11/25日更新 『子どもの絵は心』(『美育文化』2004 vol.54 NO.6) 04年11/17日更新 『経筋療法』(大阪職対連『労働と健康』、評者 細川汀) 04年9/24日更新 『東北という劇空間』(『河北新報』04/9/6) 04年9/16日更新 『市民社会の教育』(季刊『人間と教育』43) 04年8/11日更新 『教育基本法と科学教育』(『日本の科学者』vol.39) 04年7/13日更新 『東北という劇空間』(『陸奥新報』04/7/9) 04年7/2日更新 『現代の商店街活性化戦略』(『経済』NO.107) 04年3/17日更新 『反戦アンデパンダン詩集』(韓国『詩評』2004春号) 04年1/5日更新 『社会教育の現代的実践』(月刊社会教育 2004/1) 04年1/5日更新 『反戦アンデパンダン詩集』(東京新聞03/12/28) 03年11/27日更新 『ファッション産業論』 03年10/30日更新 『精神の哲学者ヘーゲル』 03年10/16日更新 『反戦アンデパンダン詩集』(KJMの部屋内) 03年10/15日更新 『反戦アンデパンダン詩集』(KJMの部屋内) 03年9/11日更新 『反戦アンデパンダン詩集』 関連書評「芳賀仭画集」 |
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小川雅人・毒島龍一・福田敦著 永山利和 「全国商店街実態調査」による商店街の繁栄・衰退状況を見ると、繁栄が2.2%、停滞が52.8%、衰退が38.6%であるという。ほとんどの商店街(その多くは中小商業の集合体)が停滞・衰退に陥っている(P117)。商店街を取り巻く社会・経済環境は、少子・高齢化、行財政再建、雇用流動化、福祉見直し、コミュニティ劣化、治安悪化、ごみの多産・資源浪費等の重層的に問題を抱えている。この条件下で「商店街が地域社会に於ける存在意義を再発見するための機会として前向きに捉え行動するか、消費需要が縮小することを懸念して、あるいは脅威として後ろ向きに捉え行動しないか、(によって)……存在意義が規定される……地域社会との関わり方を後ろ向きに捉える限り逆風下にある多くの商店街に光明がさすことは考えにくい。地域社会と共に社会的な課題を解決していく主体の一つとして商店街の役割を考えていくことこそが重要になる」(P128)。これが本書のモティーフである。 (創風社・定価二五二〇円=税込)(ながやまとしかず・日本大学教授) |
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今春政府に送った抗議の詩集が本に 8歳から90歳まで全国から313編 今春、イラク戦争に抗議するため、全国の詩人たちが政府に送った反戦の詩集が、このほど1冊の本になった。「反戦アンデパンダ'ン詩集2003年詩人たちは呼びかけ合う」=写真。東京・本郷の創風社が発行した。A5判ハードカバー、325エ、2400円。全国の書店で取り扱う。詩人の石川逗子、木鳥始、甲田四郎、佐川亜紀の各氏の呼びかけで始まった反戦詩の取り組みには、ほぼ20日間で313編が集まり、4月15日、内閣府に提出された。詩を寄せたのは、日本現代詩人会や日本詩人クラブの理事を務めるベテランから、初心者まで。年齢も8歳から90歳までと幅広い。詩の数々は既に各地の朗読会や展示などで紹介され、平和教育に活用されている。 東京新聞 2003年 7月26日 |
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四女が展示室を再開 栃木市出身の彫刻・版画家 【栃木】市出身の彫刻家で版画家の鈴木賢二(一九〇六-八七年)の作品を多くの人たちに知ってもらおうと、四女の鈴木解子さん(五七)=富士見町が、自宅隣に作品展示室を再開した。二十一年前に、母のよしさんが開設したものの、わずか二年で公開を止めていた。解子さんは「父の作品を大事に守ってきた母の思いを引き継ぎたかった」と話している。 母の遺志継ぎ20年ぶり実現 賢二は旧制栃木中から東京美術学校(現東京芸大)に入り、高村光雲に彫刻を学んだ。プロレタリア芸術運動にかかわり、戦後も農民や労働者ら庶民の日常を描いた木版画を制作し続けた。展示室の名は「如輪房」。解子さんが喫茶室を営む自宅南側の建物の二階にあり、広さは約三十五平方メートル。建物壁面には代表作を益子焼の陶板に焼き込んだレリーフがはめ込んである。 |
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核燃料サイクル施設問題青森県民情報センター「核燃問題情報」 第98号 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作品に随想を添えて 物売りの声がきこえる 栃木の鈴木解子さん 父が遺した版画に新たな息吹きを――。栃木市内で喫茶店「じょりんぼ」を経営する鈴木解子さん(56)=同市富士見町=がこのほど、鈴木賢二版画集「物売りの声がきこえる」を出版した。父賢二さんは同市出身の彫刻・版画家。64年に脳こうそくで倒れ、利き手の右手の機能を失いながら、87年に81歳で亡くなるまで左手だけで彫り続けた木版画110点に、解子さんの随想を添えている。 |
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大人のための児童文学 「子供だまし」という言葉があるように、子供はだましやすいと思っている大人が多いようだ。しかし、「裸の王様」の話しに見られるように、大人の方がずっと騙されやすいこともある。もっとも弱い立場にいるはずの子供が、王様の嘘やごまかしを見抜く話が大人にとって爽快なのは、権力者の言葉にふりまわされている大人たちが子供の物語でしか出会えない健全でラジカルな常識に飢えているからだろう――たとえそれが大人社会の現実には通用しないとわかっていても。 倒れるまでの ものすごい さて、『飛ぶ声をおぼえる』ほ恐竜の詩で幕を開け、その末裔である小鳥で終わる。「恐竜のたましい」という詩には、子供たちの生の声が聞こえてくる。「いかついなあ! うおっきいなあ! /こわあい きみっるー いきてるの?」子供たちを惹きつけて止まないのは恐竜だが、その「たましい」を引き継いだ小鳥こそ「あっぱれ と称えたい生きもの」なのだ。彼らは私たちにいろんなことを教えてくれる。巻末の詩「小さな鳥へのほめうた」は残念ながら教科書には載りそうにないから、第二聯をここに引用しておく。 ひばりはいばりやか? 「マヨイノもりの五つのむかしばなし」には大変な「いばりや」が登場する。ヒフミ村で刀を持つことを許されたただ一人の侍ゴロベエがその人だが、彼はお箸を徳利につけこんで、その先をなめることで、お酒を「飲む」ほどのけちんぼでもある。ゴロベエは村外れのマヨイノ森のなかで迷いにまよって、子供のシロウとヤエとの知恵比べにも負かされてばかりいる。五つ目の話「レンギョさま」には、そんな利口な子供たちさえ捕まえられない「ふしぎないきもの」が登場するところが、またいい。ハスの花をおしひらくこの「ふしぎないきもの」を誰も見たことがないのに、ヒフミ村の住民は皆その存在を信じて疑わない。昭和三十年代を舞台にした「おばけを見に行く」という話では、大人たちのおそれるお化けの正体を子供たちがあっさりとつきとめてしまう。戦後の生活は明るくなったが、「不思議な生きもの」が潜む蔭の意味合いがめっきり減ったようだ。
「続・生きること学ぶこと」沖縄タイムス02.4.27 本書は、編著者の清水寛・埼玉大学教育学部教授(今年三月定年で退職)が「障害児教育概論」の授業で取り入れたゲストたちの講話集である。二十二人のゲストは、自身や家族がハンディキャップ(障碍)に直面し、苦難と向き合って生きてきた人たち。
戦火が激しくなった昭和十九年当時、東京市立光明学校(現東京都立光明養護学校)に寄宿していた生徒と教職員は、校庭の隅に大きな防空壕を掘り「現地疎開」していた。普通学校と違い、同校には疎開先が割り当てられなかったためだ。その後、松本保平校長が奔走し、佐藤彪也教諭など当時の教職員が医療器具を抱え長野に疎開した。校舎のほとんどが空襲で焼けたのは、その十日後だった。 2002年12月6日 日本教育新聞より
2001年11月7日 読売新愛知版 本の内容については新刊案内を参考にしてください 2001年10/23 朝日新聞茨城版 障害ある長男となき妻の日々 振り返り人生に光 2年前、玄界灘に面した福岡県新宮町で、取手市の女性が車にはねられて亡くなった。板垣峰子さん(当時47)。重度障害児の長男がそこで手術を受けるため滞在していたときの出来事だった。妻は息子にどう向き合ったのか。峰子さんの3回忌を機に、夫の誠さん(55)がこのほど、長男の介護記録や亡き妻への思いを本にまとめた。 |