編集長見習い日記25

保育園で使う教材などについて 

  『子どもの絵は心』発行して、半年ほどたちました。著者の高森氏は最近は、北海道、熊本、埼玉、静岡、高知などで講演活動をしています。近年の児童美術教育の実践が徐々に浸透してきている感触があります。CD-ROMもついています。中には300枚の子どもの絵が入っていて、アクロバットというソフトウェアでコンピューター上で拡大して見ることができます。子どもカレンダーに載せた絵も数多くとりあげられています。
 子どもカレンダーについては過去の日記
「子どもカレンダーについて」「保育園のHPづくり」「“子どもカレンダー営業”について」などで触れています。創風社HPのNEWS(2/19)では、編集長千田の児童美術教育や、保育実践にたいする最近の見解を載せています。
 『子どもの絵は心』の著者高森氏は創造美術協会で久保貞次郎や北川民次から絵を学んだと聞きます。
芳賀たかしと漫画の仕事で交流のあった小熊秀雄が池袋のアトリエ村で久保貞次郎を北川民次に紹介しました。久保貞次郎や北川民次は創造美育協会の中心メンバーで、高森氏はそこで久保貞次郎や北川民次から絵を学びました。

 また、創風社では保育園で使う教材として、絵本も発行してきました。絵本の編集に関わってきた斉藤先生は人形座などの文化活動に協力して、劇団の子どもを預かったり、上演のサポートをしてきたと聞きます。
 人形座の劇から誕生した絵本として
『ホップ・ステップ・ジャンプくん『わらしべ王子』、『つばめが運んだ南のたね』、青がえるの騎手』などがあります。前の3点は歌がついた絵本です。3月の卒園式の時期には、保育園から絵本の注文がたくさんきます。群馬音楽教育の会の関係者によっても、これらの絵本は教材として使われています。
 また、昨夜は今井正監督作品『ここに泉あり』という映画をBSフジで放映していました。音楽教育の会や人形座の活躍した1950年代の群馬県が舞台となっていました。今井正氏は、住井すゑさんの「橋の無い川」などの映画監督もしています。ちなみに、斉藤先生は住井すゑさんと
『女性は地球を守る』という対談集を発行しています。  

 今後、保育園では、『烙印を押された画家 パウル・クレーに続き、4/16日にNHK教育『すくすく子育て』、でも保育実践や児童美術教育の実践が紹介されることになっています。
 以前していた、リズム運動では絵と同様子どもをやや型にはめすぎいていたという、話を聞きます。児童美術だけでなく、リズム運動の実践も方向性を変えていく動きがでてきています。ダルクローズや、小林宗作のリトミックの原点を再確認しながら、今後どのようなリズム遊びをしていくのかということも追っていきたいと思っています。
 先ほどもTELで『わらしべ王子』の注文が来ました。本の荷造りを今すませたところです。今後も保育教材や保育実践の理解を深めながら普及に力を入れていきたいと思っています。また、飯島勤著
『そのまんまでいいんだよ』の続編も現在企画をしています。
飯島氏はかもしか保育園で、学習会の講師などをもしています。
高森氏と飯島氏の美術教育実践の違いはどこなのかなど自分なりに整理しながら原稿を待っているところです。


     

05年2月28日

05年3月1日一部修正

05年3月17日一部修正