編集長見習い日記30

『モダン・タイムズ』(映画)
『中小企業金融をどう理解するか
(仮題)』について 

  現在、清田匡編著『中小企業金融をどう理解するか(仮題)』の組版、図版作成などを進めているところです。同時進行で、書店に配付するチラシ、案内などの製作もしています。
 図版づくりなどに長時間没頭すると、そのことだけに集中し、仕事と社会とのつながり(その仕事がどのように、完成され、内容がどんなひとに、どんな形で役にたちうるか)を十分に把握できないまま、作業を進めてしまうことがよくあります。そんな労働をする予感がしたので、なんとなく、チャップリンの『モダンタイムズ』を11日に鑑賞しました。
 完成品がどのように消費者に喜こんでもらえたか感じることができないような分からない分業化された流れ作業の労働(疎外された労働)に、人間が振り回されている姿が印象的でした。
 また、この映画は数年前に
『現代工業経済論』の編者、『現代アメリカ産業論』の監訳者である、金田先生の自宅に訪問したのですが、その時に、授業の第1回目に生徒に見せると準備していた映画でした。金田先生は、『アダム=スミス,モスクワへ行く』の川端先生の師にあたる人です。また、『ファッション産業論』の富澤先生の師にあたる人です。そして、今回の企画の編者清田先生を創風社に紹介したのは富澤先生でした。また、この企画の著者の濱田先生も、金田先生の弟子です。そして、メンバーの本多先生は、植田浩史編著『「縮小」時代の産業集積』の著者であり、吉田氏は植田先生の同級生とのことでした。そんなことを確認しながら、シンポジウムなどの原稿にも同時に目を通しています。
 DTP、図版づくりなどは職人労働的な側面が強いのですが、私は経営者も目指しています。
 
技術者のための起業マニュアル日記にもかかれているように、営業、物流、広告、市場調査、内容理解などTotalな視点を持ちながら、製作、編集作業を進めたい。そんなことを思いながら、図版などの製作を進行しているところです。

06年3月13日