編集長見習い日記35

『野豚ものがたり』校了、村上氏についてなど 

 先日、芳賀たかし漫画傑作集B『野豚ものがたり』の校了データを完成させることができ、今日データを印刷屋に渡すことができた。『愉快な子熊・坊やの密林征服』『ぼくらの燈台・五少年漂流記』に続く芳賀たかしの復刻漫画の第3作目が完成に近づいている。5月上旬の発行のメドはついた。引きつづき小熊秀雄傑作集B『火打箱・しっかり者の錫の兵隊』の製作、編集作業に今日から本格的に入る予定である。
 芳賀たかしの本業は画家であるが、これまで創風社で93年に
『芳賀仞画集』『1930年代青春の画家たち』を発行してきた。
 94年に『1930年代 青春の画家たち』を発行した後、美術家の村上善男氏にこの仕事が注目され、村上氏とも仕事をするようになった。創風社では村上氏の著作
『萬鉄五郎を辿って』『赤い兎 岡本太郎頌』『浮遊して北に澄む』『東北という劇空間』などを発行してきた。村上さんは岡本太郎の実質弟子にあたる人で、そんなこともあり、岡本太郎の養女の敏子さんに、書評などを書いてもらっていた。敏子さんには、岡本太郎記念館に本の営業に訪問したときと、松本零士、日高敏編著『漫画大博物館』の発売記念パーティーでお目にかかったことがある。
 そして、丁度、今同時平行して、『新・現代詩』21号の編集、刊行準備がすすんでいる。今は、後の広告用ページを作成している最中だ。
 参考に『新・現代詩』19号、20号に目を通したが、興味深い内容で、内容を以前、日記にまとめた(
編集長見習い日記29『群集』(映画)から『新・現代詩』19号「性の表現」.etc.について参照)。20号については、『新・現代詩』の会の中村さんや出海さんが、村上氏の師である、岡本太郎と「夜の会」という芸術サークルでともに活動をしていたことに詳しく触れている。そんなこともあり再度時間をかけて目をとおしはじめたい。そんなことを整理しながら、関連詩集『昼下がりの詩』『陶淵明 酒三題』木島始の作品『反戦アンデパンダン詩集』『中庭詩歌集』『中庭』)などに目を通しながら、『新・現代詩』の広告用データの作成をすすめているところです。






06年4月18日