社会学・社会福祉1

1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9

ドレフュス事件に関する書物

日本農本主義の構造  武田共治(弘前大学農学生命科学部)著   508頁 四六判上製 
本体4500円  ISBN4-88352-017-X  目次詳細  一部内容紹介(10/3/12)
 
老農農本主義,官僚農本主義,教学農本主義,社会運動農本主義,アカデミズム農本主義の比較検討を通して日本農本主義の全体構造を導出した労作。目次 序論 問題意識と論文の構成 第一編 日本農本主義研究の課題 第一章 農本主義研究の文献とその検討視点 第二章 農本主義に対する関心をめぐって 第三章 農本主義の基本的性格と本質的役割の理解をめぐって 第四章 農本主義の歴史的展開の理解をめぐって 第二編 日本農本主義の歴史的展開  第一章 徳川封建制動揺・解体期の農本主義 第二章 原始蓄積期における農本主義 第三章 産業資本確立期における農本主義 第四章 独占資本主義期における農本主義 第五章 国家独占資本主義期における農本主義 第三編 日本農本主義の比較分析 第一章 農本主義の特徴と性格 第二章 農本主義批判と反批判


個と行為と表象の社会学―マルクス社会理論の研究― 加藤眞義(福島大学)著
356頁 四六判上製 本体 2800円 ISBN4-88352-018-8  目次詳細 

序論より――本稿は,タイトルに掲げた,「個」「行為」「表象」というテーマにかんするマルクスの考察方法とその意義を明らかにすることを課題とする。諸個人の,近代的な「個」としての存在形式,すなわち「私」という存在形式は,どのようにして成立しているのだろうか。そういった諸個人たちの社会的行為と,それらが織り成す社会構造と相互連関に内在しているロジックはいかなるものだろうか。個々人が,行為と構造との連関や「社会的なもの」にかんして抱く表象は,社会的なリアリティの形成にいかなる作用をおよぼしているのだろうか。本稿では以上のテーマに関するマルクスのアプローチの基礎視角の内実を明らかにしたい。


行為と時代認識の社会学 小林一穂(東北大学)編著 
220頁 四六判上製 本体1500円 ISBN4-915659-74-7  目次詳細  一部内容紹介(10/3/12)

本書は,現代社会の再把握と将来展望を探究しようという問題意識から,人々の日常的行為に立ち返って現代という時代状況を解明する。 《主要目次》I 行為と関係の基底的把握――マルクス(小林一穂) II「官僚制」の時代認識と理解社会学――M・ヴェーバー(松井克浩) III「支配」と「文化」の社会学――ジンメル(菅野仁) IV共同とコミュニケーションのフィロソフィー――G・H・ミード(徳川直人) V 日常的実践を貫くもの――象徴的権力と支配へのまなざし――P・ブルデュー(小松田儀貞)


人間再生の社会理論  小林一穂・大関雅弘・鈴木富久・伊藤勇・竹内真澄著
290頁 四六判上製 本体1700円 ISBN4-915659-78-X →目次詳細  一部内容紹介(10/2/9)

現代の社会における「人間主体の再生」を視点の中心にすえつつ,マクロな視野を持つ社会理論家(マルクス,M・ウェーバー,グラムシ,G・H・ミード,ハーバマス)をとりあげ,彼らの社会認識と人間主体の捉え方を探ることにより,人間主体を再建する試みとして社会理論を再構成しようとする。若手研究者集団の意欲的労作である!


自立の開拓者―私の女性史学習ノート―丸岡秀子 成澤むつこ著 
234頁 四六判上製 本体1500円  ISBN4-88352-019-6 →目次詳細   一部内容紹介(10/2/26) 

本書の何よりの魅力は,著者が丸岡秀子の人生を克明にたどり,深い愛情を以て丸岡秀子を読もうとしているところにある。何か人を驚かすような見方や結論があるわけではない。なぜこれほどまで,著者は丸岡秀子を深く読み込もうとするのであろうか。それは丸岡秀子の生きたみちを正確な事実によって復元し,それによって女性の歩みを客観的に明らかにすることであった。そうなれば秀子の周辺に留まらず日本社会全体とのかかわりをとらえなければならず,「歴史の中に生きた先人の中の一人」として学ばなければならなくなってくる。そうしてみると,丸岡秀子は平塚らいてうや富本一枝らがめざした方向の延長線上に位置づけられてくる。卓見であり,それは見事に成功していると私は思う。(推薦 鈴木 良)