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人間らしく生きる権利の保障 高野範城(弁護士)著 四六判上製 288頁
―福祉, 教育, 労働等の事例からみた国・自治体の責任― 本体1800円 ISBN4-88352-066-8 2002年 →詳細目次 一部内容紹介(10/2/22) 社会権立法についての国の公的責任について述べ,契約社会における社会的弱者である高齢者,障害者,子どもや労働者などを保護する社会権立法の意義と裁判の課題を明らかにする。主要目次/第1章 公的責任と社会権立法 第2章 日本国憲法と生存権 第3章 憲法25条と社会保障法 第4章 社会保障裁判の意義と今後の裁判の課題 第5章 憲法26条と教育基本法 第6章 憲法27条と労働権の保障 第7章 憲法28条と労働基本権の問題 第8章 財産権保障と生存権の関係
今日の知識社会化,情報社会化のなかで,精神的側面を主要な契機とする人間の活動を,たんに「土台」に従属する存在としてのみとらえる「土台−上部構造論」は,もはや社会把握の有効な方法枠組たりえなくなってきたといわざるをえない。本書では,まずマルクスの人間=社会把握の再検討という課題にとりくみ,その検討を通して精神的活動の方法枠組の基礎づけをおこなう。
本書は,福祉系の学生,老人ホームの職員,そして老人ホームの介護の実態を知る機会の少ない家族や弁護士などを対象に,老人ホームの入所から退所に至るまでの利用者と職員との間の権利・義務関係を中心に述べている。老人ホームの現場の実情をふまえて,介護保険と老人ホームの運営上の諸問題や利用者の権利擁護に関する法的問題を扱った入門書であり,教科書的役割を担っている。特別養護老人ホームや有料老人ホームの介護や利用者の権利を行政・施設の職員の専門性との関係で検討した本は,本書が初めて。
法科大学院で学ぶ人へ 本書は弁護士をめざす学生のために,弁護士歴35年になる著者が,自己の体験をもとに弁護士の使命を明らかにする。さらに弁護士が心血を注いで取り組むべき事件や何を大切にして弁護士は仕事をすべきかについて,過去の事件を取り上げて具体的に例示し,弁護士の役割と司法の問題点について述べる。
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