経済学 etc.10

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むつ小川原開発の経済分析―「巨大開発」と核燃サイクル事業― 
秋元健治 (日本女子大学)著 268頁 A5判上製 本体2800円 ISBN4-88352-069-2 2003年

1960年代末から「巨大開発」と称せられてきた青森県上北郡六ヶ所村を中心とするむつ小川原開発計画は,地域住民の生活基盤や伝統的共同体の破壊など,深刻な問題を発生させてきた。これまでの30年余にわたる開発計画の経緯が検証され,地域開発は何のために,また誰のためになされるべきかを問う。
主要目次/ 序章 第1章  開発計画・核燃サイクルの経緯 第2章 開発計画・核燃サイクルと経済界 第3章 開発計画・核燃サイクルと青森県 第4章 開発計画・核燃サイクルと六ヶ所村 第5章 開発計画・核燃サイクルと地域農業 第6章 開発計画・核燃サイクルと地域漁業 第7章 開発計画・核燃サイクルと地域建設業 第8章 開発計画・核燃サイクルと住民生活 第9章 原子力の動向と核燃サイクル事業 終章 開発計画・核燃サイクルの本質  →詳細目次 一部内容詳細(10/3/12)


ファッション産業論―衣服ファッションの消費文化と産業システム― →詳細目次
富澤修身(大阪市立大学)著 A5判上製 394頁 本体3200円 ISBN4-88352-072-2 2003年

 一部内容詳細(10/3/1)

経済学や経営学からの従来の研究は,生産中心でもよかったが,現代の問題状況は,もはやこれでは不十分である。生産と消費を同時に,豊かさの欠如(感)という点では人間の欲求を扱う必要がある。経済学に美の視点を取り入れる必要がある。「消費と美」の領域に分け入るために,ソーシャル・サイエンス(社会科学)とヒューマン・サイエンス(人間科学)の両視点を踏まえる必要がある。
主要目次/第1部 資本主義社会とファッション――主に消費生活サイドから見ると 第1章 社会,衣服,ファッション・ビジネス 第2章 資本主義社会における消費 第3章 衣服の変化とファッション現象 第4章 20世紀後半日本の消費生活と衣生活の変化 第2部 ファッション産業論――主に供給サイドから見ると 第5章 世界繊維産業の見取り図 第6章 3大繊維市場圏の形成とファッション・ビジネスの変容 第7章 日本のファッション産業システム 第8章 ファッション産業システムの情報化 第9章 ファッション・コミュニケーションの構造と消費者行動 第10章 縫製基地としての中国と消費市場としての中国都市部 第11章 ニューヨーク市のファッション・ビジネスとアパレル産業 第12章 都市生活のファッション化とファッション・ビジネス創造 第13章 繊維・アパレル産業と社会的責任 終章 過剰消費,ファッションの消費から創造へ


現代の商店街活性化戦略[品切れ] 小川雅人 (福井県立大学)毒島龍一(千葉商科大学)
                福田 敦(関東学院大学)著 A5判上製 204頁 
本体2400円 ISBN4-88352-074-9 2004年  〔平成16年度中小企業研究奨励賞を受賞〕

※この本の続編にあたるのは『地域商業革新の時代』です。

今日の商店街問題は全国的に非常に深刻な問題となっています。少子高齢化社会,地球環境問題などが深刻になっている今日,商店街が地域社会で果たす役割は非常に重要な社会問題です。そこで本書は一方的に商店街の厳しい現実を見つめるだけでなく,また逆に大都市の恵まれた立地での商店街の紹介だけに終わるのではなく,厳しい中でも可能性があること,また大都市と地方都市の商業の違い等にも触れる。全国の事例もできるだけとりあげる。
目次/序章 現代の商店街問題と地域商業活性化への視点 第1章 商店街の新たな視点 第2章 日本の商業集積の現状 第3章 商店街振興の歴史的意義 第4章 まちづくり3法の政策形成意図と中心市街地商業の再生課題 第5章 商店街組織の類型と「協働」事業のあり方 第6章 商店街と地域団体との連携 第7章 地域商業人の育成 第8章 商店街と地域社会の新たなかかわり 第9章 商店街の支援策 →詳細目次 


地域商業革新の時代 福田 敦(関東学院大学)、毒島 龍一(千葉商科大学)、
             小川 雅人(福井県立大学)著 A5判上製 256頁 本体2400円
           ISBN978-4-88352-147-0 ※『現代の商店街活性化戦略』の続編

各執筆者の4年余の商店街研究の蓄積を反映した、『現代の商店街活性化戦略』に続く労作!!。単に商店街に留まらない地域商業という視点から,今こそ中小商業者は革新的な活動にチャレンジしていく必要があることを主張している。目次 序 章 地域商業活性化への視点と本書の構成 第1章 小売商業構造の変化と地域商業問題 第2章 中小商業者の経営実態と意識 第3章 中小・商業政策の変遷とその評価 第4章 消費者の購買行動と地域商業のミッション 第5章  商店街組織の類型と「協働」事業のあり方 第6章 商店街の地域活動と多様な連携――地域とのパートナーシップ―― 第7章 商店街再生における商業人育成――商人塾における意義と展望―― 第8章 商学連携事業の意義と課題 第9章 まちづくり三法改正の背景と地域商業の革新に向けて残された課題望 第10章 英国のTCM・BIDに見る地域と商業の強固な連動 →詳細目次


マルクス地代論の研究 漆原綏(徳島大学名誉教授)著  四六判上製 232頁
本体1800円 ISBN4-88352-086-2 2004年 →詳細目次

マルクスが『資本論』の最終に近い諸章で展開している地代論は,2つの重要な理論的意義をもっている。1つは『資本論』の全体系の完結として,もう1つは農業経済の現状分析の用具としてである。著者は,かねてより,地代論がこのような意義をもっているとの認識に立って,その研究にたずさわってきた。本書は,これまでの研究をとりまとめたものである。
主要目次/第1章 「経済理論」と地代論 第2章 価値法則と「虚偽の社会的価値」 第3章 位置の差額地代 第4章 差額地代第二形態の諸問題 第5章 資本主義と土地所有――絶対地代と関連して―― 第6章 大土地所有の階級的性格