|
|||||||||||||
21世紀世界石油市場と中国インパクト――「戦略的互恵」に基づく日中共同の可能性――
奥村皓一(関東学院大学),竹原美佳,田口定雄,呉 磊,久保新一著 A5判 上製 304頁 2800円 →詳細目次 一部内容紹介(10/1/29)
歴史発展の法則 塩 澤 君 夫 (名古屋大学名誉教授)著 46判上製 176頁 1500円 ISBN978-4-88352-161-6 歴史学は,過去の個別的史実を,太古から現代まで,また世界の諸民族の歴史まで,可能な限り多くの史実を明かにし,それを学び知ることによって幅ひろく人類史の全体像に迫ることに努力し,知ることによって歴史の流れを感じることが必要である。正確なる実をひろく深く知ることによって生れる歴史の流れへの感覚こそ歴史観であり,歴史意識である。この感性を鍛えることが歴史の学び方である。だが,学としての歴史学はそこにとどまることは許されない。史実をふまえ,感性を基礎としつつ,なぜそのように歴史が流れたのかを科学的に,必然の論理で構成しなければならない。それが歴史発展の法則の究明である。(本書 第2章より) 資本蓄積と労働者階級の運命 荒 川 繁 著(北海道教育大学釧路校)著 A5判 上製 204頁 2400円 本書では最近書き溜めてきた三つの論文を一冊の本として公表する。第一に「資本蓄積と労働者階級の運命」,第二に「いわゆる本源的蓄積(第三部を含む)――封建的生産様式から資本制的生産様式への転化」,第三に「『資本論』第一部初版と本源的蓄積論」である。これらは相互に密接に関連しあうものであるが,第一の論文は,資本蓄積と労働者階級の運命を,すなわち労働者階級の運命を,資本蓄積運動を資本の絶対的過剰生産との連関で,近代的産業循環の通過する運動形態のもとで,考察せんとするものである。第二の論文は,農業の資本制的生産と近代的土地所有との関連を,本源的蓄積過程を踏まえて考察し,もって資本制的農業生産の意味を検討せんとするものである。第三の論文は,両者の前提をなす商品生産,価値生産の意味を,すなわちA・スミスを混乱せしめた二つの商品生産,単純商品生産から資本制的商品生産への転化を,その土台をなす本源的蓄積論の視点から解明せんとするものである。→詳細目次 一部内容紹介(10/1/29) ウェルネスツーリズム 光武 幸(札幌学院大学経営学部教授)著 ――健康と美を求めての現代的観光―― A5版上製 206頁 本体 2000円 ISBN978-4-88352-168-5 2010年→詳細目次 一部内容紹介(11/7/13) 本書はスパについての基礎的知識をできる限り網羅することに心がけて第1章,第2章を構成し,第3章では日本のスパの現状を検討し,さらに第4章において,タラソテラピーを題材に日本のスパの事例研究をする。また,第5章では,医療療養目的の温泉利用から,健康の維持・増進,そしてレクリエーションでの利用に軸足を移してきている海外の温泉,特にハンガリーを中心に,タイ,オーストラリアの温泉についてもウェルネスツーリズムの視点から紹介する。目 次 第1章 スパの基本的知識を得る為に 第2章 アジアのスパ大国タイからスパを知る第3章 日本のスパ 第4章 日本のスパ事例研究 第5章 海外の温泉 地域小売商業の再生とまちづくり 小川雅人(福井県立大学准教授)著 地方都市は,都市規模の拡大を前提とせず,地域社会の持つ地域資源を活用した独自な個性ある,自律的なまちづくりが必要である。例えば,環境を意識した地域ネットワークによるまちづくり,もてなしの心を共有した人々のツーリズムによるまちづくりなどである。本書では各地のまちづくりの事例を見ながら人口減少や高齢化が進む,都市規模が縮小する地方都市のまちづくりについてみていく。 医療費窓口負担と後期高齢者医療制度の全廃を 相澤與一(福島大学名誉教授)著 ── 医療保障のルネッサンス── A5判並製 220頁 本体 1800円 ISBN978-4-88352-174-6 本書では,日本国憲法と世界人権宣言のそれぞれ第25条等で指示された生存権および健康権である医療保障を改めて再生させ発展させるために,医療費の窓口負担(=医療保険の応益一部負担)の全廃と必要充分な医療提供保障の原則を定立して対置する。そしてとくに納税と保険料負担のほかに原則3割の窓口負担を払わなければ医療を受けられなくした医療保険の構造改悪の撤廃と,高齢者の保健医療を差別し劣等処遇して「棄老」を図る「後期高齢者医療制度」の廃絶を求める。そしてそれを切り口にして,国政において保健医療福祉の従事者と患者・障害者を含む「人間の安全保障」と発達保障(アマルティア・セン)を優先させ,「社会的共同資本」の主要な一環として教育等とともに医療を国家責任において完全に保障する方向への政策転換を促すことを課題とする。 中間流通のダイナミックス 上原 征彦(明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授) 今泉文男(東洋大学大学院・元菱食広報室長)菊池宏之(東洋大学)著 A5判上製 248頁 本体 2400円 ISBN978-4-88352-178-4 消費の動きを俊敏に捉えつつ生産と小売をコーディネートする機能について,M菱食の社長だった廣田氏はこれを中間流通機能と呼んだ。実は,この中間流通機能の掌握を巡って流通は変化してきた,というのが本書の問題意識である。現代においては,中間流通機能は,欧米の場合,卸売機能を内在化させたチェーン組織やメーカーによって主として担われてきたといって過言ではない。しかし,日本では、中間流通機能を担おうとする有力卸売業者が台頭してきているのである。それは何故か,これを明らかにする理論フレームを構築することを目指して執筆されたのが本書である。 本書は卸売とか中間流通に関する専門書であるが,中間流通というフィルターを通じて流通の論理や実態が展望できるようになっている。第1章 中間流通の掌握と史的展開 第2章 流通変化と卸売業務の拡張 第3章 小売業態別発展と卸売業への機能要請の変化 第4章 製販同盟,戦略的同盟と取り組み参加者 終章 情報化と中間流通の変化 |
|||||||||||||